一級建築士学科試験20年分の過去問ダウンロード > 写真で覚える!建築史の試験対策【一級建築士&二級建築士/無料/画像/覚え方/勉強法/計画】
歴史建築物を一級・二級建築士試験に出る順に紹介していきます。
一級・二級建築士試験の計画建築史対策に!
~関東編~
第1位 円覚寺舎利殿
円覚寺舎利殿は入母屋造、杮(こけら)葺き。一見2階建てに見えるが一重裳階付きである。この建物は、組物(屋根の出を支える構造材)を密に配した形式(「詰組」という)、軒裏の垂木を平行でなく扇形に配する形式(扇垂木という)、柱・梁などの形状、花頭窓(上部がアーチ状にカーブした窓)や桟唐戸(さんからど、縦横に桟をはめた扉)の使用など、細部は典型的な禅宗様になる。
円覚寺舎利殿は、部材が細く、屋根の反りが強い等の禅宗様(唐様)の特徴をもった建築物である。
本試験頻出度: 二級★★★★
所在: 神奈川県鎌倉市山ノ内409
第2位 日光東照宮
日光東照宮は、権現造という神社建築様式で、後の霊廟や神社を建築する際のお手本となったそうです。本殿と拝殿を一体化し、その間に、一段低い石の間をがあり、エ字形をしています。
日光東照宮は、本殿と拝殿とを石の間で繋ぐ権現造りであり、江戸時代に建てられた建築物である。
本試験頻出度: 一級★★/二級★★★
所在: 栃木県日光市山内2301
第3位 中尊寺金色堂
中尊寺金色堂(ちゅうそんじこんじきどう)は、岩手県西磐井郡平泉町の中尊寺にある平安時代後期建立の仏堂である。奥州藤原氏初代藤原清衡が天治元年(1124年)に建立したもので、平等院鳳凰堂と共に平安時代の浄土教建築の代表例であり、当代の技術を集めたものとして国宝に指定されている。
中尊寺金色堂は、外観が総漆塗りの金箔押しで仕上げられた方三間の仏堂であり平安時代に建てられた建築物である。
本試験頻出度: 二級★★★
所在: 岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202
~関西編~
第1位 薬師寺東塔
国宝。現在寺に残る建築のうち、奈良時代(天平年間)にさかのぼる唯一のもの。総高34.1メートル(相輪含む)。日本に現存する江戸時代以前に作られた仏塔としては、東寺五重塔、興福寺五重塔、醍醐寺五重塔に次ぎ、4番目の高さを誇る。屋根の出が6か所にあり、一見六重の塔に見えるが、下から1・3・5番目の屋根は裳階(もこし)であり、構造的には三重の塔である。
薬師寺東塔は、本瓦葺きの三重塔であり、各重に裳階が付いた建築物である。
本試験頻出度: 二級★★★★
所在: 奈良県奈良市西ノ京町457
第2位 鹿苑寺金閣
鹿苑寺(ろくおんじ)は、京都市北区にある臨済宗相国寺派の寺。建物の内外に金箔を貼った3層の楼閣建築である舎利殿は金閣(きんかく)、舎利殿を含めた寺院全体は金閣寺(きんかくじ)として知られる。
鹿苑寺金閣は、方形造りの舎利殿で、最上階を禅宗様、二層以下を和様とした三層の建築物である。
本試験頻出度: 一級★★/二級★★★★
所在: 京都府京都市北区金閣寺町1
第3位 東大寺南大門
国宝。平安時代の応和2年(962年)8月に台風で倒壊後、鎌倉時代の正治元年(1199年)に復興されたもの。東大寺中興の祖である俊乗房重源が中国・宋から伝えた建築様式といわれる大仏様(だいぶつよう、天竺様ともいう)を採用した建築として著名である。大仏様の特色は、貫と呼ばれる、柱を貫通する水平材を多用して構造を堅固にしていること、天井を張らずに構造材をそのまま見せて装飾としていることなどが挙げられる。門内左右には金剛力士(仁王)像と石造獅子1対(重文)を安置する。上層の正面中央には「大華厳寺」と書かれた扁額が掲げられている。
東大寺南大門は、天笠様(大仏様)の建築様式であり、鎌倉時代に再建された建築物である。
本試験頻出度: 二級★★★
所在: 奈良県奈良市雑司町406-1
第4位 桂離宮
桂離宮の建造物は書院群と池の周囲に散在する御茶屋群で構成されている。古書院、中書院、新御殿はいずれも入母屋造、杮板という薄い板を葺足にして竹針で止める柿葺(こけらぶき)の屋根で、書院造を基調としているが、数寄屋風の要素も見られる。
桂離宮は、書院造に茶室建築の特徴を取り入れた数奇屋造りである。
本試験頻出度: 二級★★★
所在: 京都市西京区桂御園
第5位 厳島神社社殿
厳島神社の主要な社殿は、厳島の北部、大野瀬戸に面した有浦(ありのうら)と呼ばれる湾の奥に建つ。湾のもっとも奥まったところに宗像三女神を祀る本社が北(厳密には北西)を正面として建つ。本社社殿は奥の本殿と手前の拝殿の間を幣殿でつないで全体を1棟とする形式であり、拝殿の手前には祓殿(はらいでん)が建つ。祓殿のさらに手前(海側)には「高舞台」と呼ばれる高欄付の舞台があり、舞楽の奉納などに使用される。その周囲の屋根がない板敷の部分を「平舞台」という。平舞台に接して、左右の門客神社(かどまろうどじんじゃ)、左右の楽房などの小建物が建つ。
厳島神社社殿は、槍皮葺きの殿堂を回廊で結び、海面に浮かんで見えるように配置した建築物である。
本試験頻出度: 一級★★/二級★★★
所在: 広島県廿日市市宮島町1-1
第6位 伊勢神宮正殿
伊勢神宮正殿は、平入りで、切妻屋根に堅魚木(かつおぎ)と千木(ちぎ)をもち、柱を全て掘立て柱とした神明造りの例である。
伊勢神宮内宮正殿は、東西に隣接する南北に細長い二つの敷地のうち、式年遷宮によって交替で一方の敷地を用いて、造替が繰り返されてきている。
本試験頻出度: 一級★★/二級★★
所在: 三重県伊勢市宇治館町1番地
第7位 出雲大社本殿
出雲大社本殿は古代の高床式住居とほぼ同じ構造になっている。現在の本殿は1744年(延享元年)に建てられたもので、高さは8丈(およそ24m)と、神社としては破格の大きさである。
出雲大社本殿は、大社造りの神社建築の例である。
本試験頻出度: 一級★
所在: 島根県出雲市大社町杵築東195
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